発達障害(ADHD)が障害者手帳を取得した話
発達障害(ADHD)の傾向があると言われた私が、障害者手帳を取得しました。
一連の流れをまとめてみたので、これから取得を考える方の参考になれば幸いです。
参考:そもそも障害者手帳とは? ↓
目次
障害者手帳を取得しようと思ったきっかけ
きっかけは、障害者雇用納付金制度に対しての貢献と、自分にとってプラスになると思ったからです。
まず、障害者手帳があって、会社に報告すれば、「障害者」として認識されます。障害者雇用納付金制度とは、ざっくり言うと、企業は常時雇用する一定の人数の障害者を雇用しないと一定額お金を納付することを義務化してるよ!その代わり、制定数よりたくさん採用してたら逆にお金あげるよ!と言う国の制度です。
手帳を取得したら、会社の納付金軽減?にもなるし、優遇されるサービスもあるみたいだし、取ってみていいかな?と思っての行動でした。
※以下、障害者手帳=手帳と書きます。
ちなみに、うまく行かなかった仕事が総務や労務の仕事だったので、こういう制度があることも知っていました↓
まずはかかりつけの心療内科で相談
まずはいつもお薬をもらいに行っているお医者さんに相談。
手帳の申請には医師の診断書が必要です。そして、その病院の初診から6ヶ月経たないと診断書は出せません。
「出すなら◯月からですね。取得したい理由はわかったけど、あなたが職場で不利な扱いを受けないかな?心配はない?(会社の人に)相談してからでもいいんじゃない?」と言うのがお医者さんの返答でした。
本当にいいお医者さんや。。
職場の上司や同僚は理解がある人たちだったので、不利な扱いはなさそうなのですが、しばらく考えてから取得を決意しました。
いざ診断書
お医者さんにやっぱり障害者手帳を取得したい旨を伝えました。
記入に際して、いくつかの質問に答えます。
お医者さん「お風呂とかちゃんと入れてる?」
私「忙しいとめんどくさくなります・・すっごく忙しいと入れなくなります。」
お医者さん「お金の管理はどう?」
私「家計は記入していますが、カツカツになることもあります。。」
・・・
そして、約1週間後に完成し、取りに行きました。
診断書の発行料は1600円くらいでした。
記載内容もおそるおそる見ます。
氏名、医院の名前の他に、精神障害の項目に際して、お医者さんの判断が記載してあります。
「生活:支障あり・支援が必要」
「金銭管理:支障あり・支援が必要」
「入浴:支障あり・支援が必要」
わぁ・・めっちゃできないヤツやん・・
と内容をみて軽くショックを受けました。
ですが、事実もあるし、書類は書き方の問題だからと気を取り直します。
手続きのための書類を揃える
私は東京都で取ったので、以下の書類が必要でした。
・申請用紙(これは役所の申請窓口で書ける。)
・診断書(先にお医者さんに書いてもらったもの)
・書類用の証明写真1枚(3×4センチ)
・マイナンバーがわかるもの(住民票、マイナンバーカードなど)
・個人を証明できるもの(免許証・パスポート。申請時に窓口で本人確認用に見せるため)
写真を撮ったり、役所へ行ける日を調整して、診断書発行から、約1ヶ月後に行きました。
注意!「診断書は記載日から3ヶ月以内のもの」が必要です。
その為、診断書をもらえたら、すぐ手続きをする日の調整に動いた方が良さそうです。
申請窓口に提出
申請の窓口は、役所の福祉課だったり健康課みたいなところが多いです。
手続きが初めての人は、ぜひかかりつけのお医者さんや、グーグル先生であらかじめ確認してみてください。
私の住んでいる自治体は、障害者手帳と、自立支援医療制度の手続きが同時にできたので、片方の取得だけを検討している方は、同時に申請することも検討してみてもいいかもしれません。
(私は後から気づいた・・)
(自立支援医療制度を取得した時の話↓ )
窓口で書類を提出後、手帳ができるまでの注意事項の説明を受けます。
・手帳ができるまで、3ヶ月程度はかかる
・手帳は完成後、役所に届く。そしてお知らせのお手紙が家に届くので、手紙を持って役所の窓口に取りに行く、と言う流れになる。
・必ずしも手帳の申請が通る訳ではない
と言うことで、のんびり待ちます。
障害者手帳が来てから
手帳完成のお手紙が来たのは、申請より2ヶ月半後。
思ったより早かった印象です。
障害者の分類は「精神」、「等級」は一番浅い3級でした。
手帳、と言うより、サイズは免許証くらいの二つ折。自分の顔写真と障害の分類や、等級が記載してあり、黄緑色のカバーも一緒についきます。
さて、これで何ができるんだっけ?やろうと思ったことをやってみよう。
・障害者雇用納付金
企業での申請は社労士や行政書士と確認することになると思うので、会社には労務へコピーを提出。手続きは任せます。
(結局、来年の2020年度分からしか手続きができないため、一旦お預けとなりました。)
・かかり付けの心療内科
特に提出の必要はありませんでした。
・プライベート
美術館や、施設、映画館などがリーズナブルに利用できるようです。
障害者手帳で受けられるサービス一覧↓
私は区民プールで運動のためにたまに泳ぐので、障害者手帳ありとして利用してみたら、80円ほどお得になりました。
ただ、もともと区民プールの利用料金はかなりリーズナブルですし、出せない利用額ではないので、ちょっと申し訳ない気持ちに。。
障害者手帳で施設を利用する意味については、また別記事で書いて見ようと思います。
注)等級や障害の区分によって、受けられるサービスが当然違うので、施設を利用する時は、HPで確認したり、受付で確認した方が良いです!
まとめ
以下の流れで行動し、トータルで3ヶ月半くらいかかりました。
- 病院で診断書をもらう・・4月中旬
- 書類を揃える・・4月後半
- 役所へ申請・・5月中旬
- 手帳の受け取り・・7月終盤
もし、何か必要なものがある場合は、余裕を持った取得をおすすめします。
また、住民税や、贈与税の税率に関わってくる場合もあるので、確定申告や年末調整の時期も考慮した方が良いのかな、と思いました。
あと、一番大事なのは、手帳を取得することで「自分にとって不利にならないか?」はよく考えてみて頂きたいです。精神的にも。周りの影響も。
私自身は、お医者さんに言われてはっとしたんですが・・。
会社には申告する義務はないんですが、私は「障害者」なんだ・・という気持ちはやはり少し起こって、悲しいような寂しい気持ちになりました。
ただ、自立支援制度も利用していて、実際仕事でも困っていることもあるので、利用できることはさせて頂くことで、周りと自分にプラスになるなら、やっぱり取得した方が良い・・と思って取得しました。
手帳を持っていることで、何か変化があれば、また追記します。